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映画鑑賞記録
2015 / 2016 / 2017
	整理番号	タイトル	Title	映画館	場　所	オススメ度	その他
	2016--35	ヒトラーの忘れもの	Under sandet	伏見ミリオン座	名古屋市	70
	第二次大戦直後のデンマークで、砂浜にナチスドイツ軍が埋めた地雷の撤去をさせられるドイツ軍少年兵たちの過酷な運命を描いた映画。指揮するデンマーク人軍曹はナチスに激しい憎しみを抱きながらも、無垢な少年たちが次々と命を落とすのを見て良心が顔を出す、という設定です。「戦場のメリークリスマス」と似た構図かなあ。
	2016--34	この世界の片隅に		伏見ミリオン座	名古屋市	90
	すばらしい映画でした。声優としての、のん、もよい演技でした。涙なしにはみられませんでした。再度、全国公開の配給となるようですね。たくさんの人に観てもらえたら、と、願っています。原作も読まねば。おすすめ
	2016--33	マイ・ベスト・フレンド	Miss You Already	伏見ミリオン座	名古屋市	90
	女性同士の幼なじみの友達、というだけでも映画になりますが、さらに、片方が乳癌になってしまう、という。講義で、看護学生にもすすめておきました。おすすめ
	2016--32	怒り		イオンシネマ鈴鹿	鈴鹿市	90
	演技力のあるすごい俳優がたくさん出ており、また、監督の力量もすごく、素晴らしい映画と思いました。早速、原作も買いに行きました。おすすめ
	2016--31	永い言い訳		伏見ミリオン座	名古屋市	80
	西川美和監督の最新作、主演の本木雅弘、それに竹原ピストルと子役が印象に残る、すばらしい演技でした。竹原ピストルは、本業はミュージシャンだそうです。女優陣もすごいのですが、深津絵里も黒木華も、あまり出番がなく、残念。好きな映画になりました。おすすめ
	2016--30	グッドモーニングショー		ミッドランドシネマ	名古屋市	70
	主演の中井貴一の演技力がすごい、ということを再発見させてもらいました。フジテレビが製作に加わっていることもあり、テレビ番組の製作やテレビ会社の裏側をうまく描いていた、と、思います。テレビの強みでもあり、また、弱点でもあるところを、うまく描いていた、と、思います。吉田羊と長澤まさみ、も、大変魅力的でした。
	2016--29	ある天文学者の恋文	La corrispondenza	伏見ミリオン座	名古屋市	70
	イタリアの恋愛映画ですが、ジェレミー・アイアンズの魅力全開です。日本公開にあたって、イタリア大使館が後援しているようで、ヨーロッパ旅行を誘う映画、と思いました。大好きな「リスボンに誘われて」の後編のような。あの「第三の男」や「ローマの休日」も、第二次大戦で破壊されたヨーロッパの街に、アメリカ人観光客を呼び寄せる映画でもありました。設定は、よく考えたら、魅力的な天文学の大学教授が、教え子の女子大生と6年間も不倫して、そして、ひどいダジャレみたいに、星状膠芽腫で死んじゃう、という非現実的な映画です。
	2016--28	コロニア	Colonia	伏見ミリオン座	名古屋市	70
	エマ・ワトソン主演であることで、興行成績をねらったのかもしれませんが、魔法学校の映画のときとは違う、大人の強い女性をしっかりと演じていたと思います。怖い映画でした。ドイツ映画ですが、こうやって、ナチスの残党が逃げたチリで、まだ非道なことをしたんだ、という歴史を繰り返し伝える必要がある、ということでしょうか。日本では、もう、こういう映画は作られないかも、と、心配しています。
	2016--27	君の名は。	Your name	109シネマズ明和	明和町	90
	大ヒットしていますが、私も大好きな映画になりました。また、新海誠監督も。なんども観ている人も多いそうですが、私も、もう一度、映画館に足を運ぶかもしれません。いくつもの伏線が最後につながるところなど、脚本も素晴らしいと思います。ただ、新海監督、次回作が期待されると思いますが、同じ路線ではファンはともかく、という不安があります。とにかく、おすすめ
	2016--26	トランボ　ハリウッドに最も嫌われた男	Trumbo	センチュリーシネマ	名古屋市	80
	アメリカ、ハリウッドのすごいところは、こういう映画を企画し製作することができることで、出資者がいるから、です。私たち日本人の社会では、なかなか、難しいことと思います。もちろん、映画があたれば、出資者に利益がもたらされるわけですが。練られた脚本に、俳優のしっかりとした演技に、記念碑的な映画と思いました。日本公開時のタイトルは仕方ないとして、でも、アメリカで、こんなシンプルなタイトルで大丈夫なんですかね、おすすめ
	2016--25	ニュースの真相	TRUTH	伏見ミリオン座	名古屋市	80
	ロバート・レッドフォードの映画を続けざまに観ることになりましたが、かっこいいですね。何歳になっても。真のジャーナリストのあり方をしっかりと伝えてくれる映画でした。おすすめ
	2016--24	シン・ゴジラ		イオンシネマ鈴鹿	鈴鹿市	70
	公開後の評判が高いこともあり、すぐに観てきました。「新」なのか「真」なのか、と考えたりしながら。脚本も担当した庵野秀明監督が、この映画で描きたかったのは、この国の本当の姿、だったのではないか、と、思います。映画製作には、三自衛隊が完全協力、ということもありますので、その点を感じながら観るべき、と、思いましたが、危機から国を守る、ということがどういうことなのか、しっかりと考えることできる、単なる怪獣映画にはとどまらない、大人がみて面白い映画だと思います。
	2016--23	ロング・トレイル！	A Walk in the Woods	伏見ミリオン座	名古屋市	80
	ロバート・レッドフォードの衰えぬ魅力にも引き込まれましたが、以前の筋肉ムキムキとは別人のようなニック・ノルティの姿にも驚きました。私も山歩きをしたくなりました。人生も見つめなおすきっかけとなりました。音楽もよかったです。おすすめ
	2016--22	太陽の蓋		名演会館	名古屋市	70
	この映画を作らねば、という熱意や使命感を感じ、また、これだけの完成度に、安堵するやら、改めて、怒りがわくやら。忘れてはいけない、忘れられない、と、思います。今も、故郷の我が家に戻れず、不便な避難生活を強いられている方々に、お見舞いを申し上げます。福島第一、わたしたちは、忘れてはいけません。
	2016--21	疑惑のチャンピオン	The Program	伏見ミリオン座	名古屋市	80
	ちょうど、リオデジャネイロオリンピックの直前、ロシアのドーピング問題が起きていたので、とても、興味深く観ることができました。私たちは、スポーツはフェアなもので、アスリートは不正なことには手を染めない、という先入観がありますが、それが幻想かもしれない、ということを感じました、また、不正を手助けする医師の存在があることも。原題の「The Program」というのは、医学や医師が手助けすることを表しています。おすすめ
	2016--20	グランドフィナーレ	Youth	伊勢新富座	伊勢市	80
	美しいアルプスの山々とゴージャスなホテル、いわゆるグランドホテル形式の映画で、素敵な映画だったと思います。もう一度、みたい、と、思いました、日本公開にあたり、映画タイトルを付け直したようですが、それでは、最後のコンサートのシーンの意味が全く逆になってしまい、別の意味の映画になってしまいます。このような、映画タイトルの付け直しの習慣、やめなければいけない、と、実感しました。おすすめ
	2016-19	葛城事件		センチュリーシネマ	名古屋市	80
	舞台劇が原作ということで、しっかりとした脚本、キャラクター設定になっている、と、感じました。主演の三浦友和、すごくよかった、と、思います。ずっとずっと印象に残る映画になりました。おすすめ
	2016-18	二重生活		伏見ミリオン座	名古屋市	80
	主人公が、第三者を尾行し、その生活を覗き見する、という設定は、観客にも同じ立場に立たせる、ということで、とても興味深い、しかも、サスペンスタッチの話になっていると思いました。人間は、他人の暮らしに興味がある、のですね。おすすめ
	2016-17	64　後編		イオンシネマ鈴鹿	鈴鹿市	70
	興味深い原作に、個性的な実力俳優をそろえ、前編のできもよかったので、期待して映画館に向かいました。前編は原作にかなり忠実に作られているように思いましたが、後編は、特に結末ではかなり創作が入っていましたので、そこは興味深かったですが、結果として、ストーリィがが少し、ぼやけてしまったようにも感じます。
	2016-16	マネーモンスター	Money Monster	イオンシネマ鈴鹿	鈴鹿市	60
	テーマも興味深く、また、監督にも期待していましたが、脚本が甘く、後半、キャラクターもぼやけてしまって、期待が大きかった分、裏切られたような気分で映画館を出ることになりました。
	2016-15	海よりもまだ深く		イオンシネマ津	津市	80
	主演の阿部寛が、ダメ男を演じる、とのことで、おそるおそる観に行きましたが、すばらしいダメ男ぶりでした。母親役の樹木希林の演技、すばらしかったし、真木よう子も、よかったです。団地で幼少期を過ごした、ということがないので、現代の「故郷」とはこういうものかな、と、思いました。おすすめ
	2016-14	或る終焉	Chronic	伏見ミリオン座	名古屋市	80
	終末期の患者をケアする訪問看護師の葛藤を、サスペンスタッチに描いていましたので、飽きることなく、見続けることができました。カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞とのことで、さすが、と、思います。衝撃的なラストに、映画館を出てからも、呆然としてしまいました。おすすめ
	2016-13	64　前編		イオンシネマ鈴鹿	鈴鹿市	80
	素晴らしい原作、そして、映画化だと思います。主演の佐藤浩市の熱演、まるで、三上刑事そのもの、のようでした。ただ、原作では、ハンサムではないことになっているので。後編が楽しみです。おすすめ
	2016-12	さざなみ	45 Years	伏見ミリオン座	名古屋市	70
	素晴らしい演技をしていた、主演のシャーロット・ランプリングは70歳だそうです。また、夫役のトム・コートネイは、人生の残りの日々をともしびのように過ごす高齢の男性をうまく演技していた、と、思います。この映画は、女性からの支持が大きいのではないかな。男性の私はやや微妙。
	2016-11	スポットライト　世紀のスクープ	Spotlight	伏見ミリオン座	名古屋市	80
	ジャーナリストたちの熱意を感じる映画でした。アカデミー賞の作品賞と脚本賞をとったとのことでしたが、マイケル・キートンが素敵な演技をしていた、と、思います。社会の巨悪を暴くにあたり、個人ではなく、システムに焦点をあてていく、というジャーナリストたちの気持ち、よく伝わりました。撮影監督は日本人のマサノブ・タカヤナギ氏でした。おすすめ
	2016-10	ちはやふる　下の句		イオンシネマ津	津市	70
	よくできた前編の後編。面白かったですが、「上の句」の流れるような展開がやや止まっている様な、もどかしさを感じました。３本目が製作されるそうですが、観に行かないかもしれません。
	2016-9	レヴェナント　蘇りし者	The Revenant	大阪ステーションシティシネマ	大阪市	80
	レオナルド・ディカプリオの熱演に圧倒されました。「レオ様」とチヤホヤされていた姿は一切ありません。しかし、こういう映画は何度も作られてきていますが、アジアからみていますと、アメリカという国の本質は全く変わらないように感じます。おすすめ
	2016-8	ちはやふる　上の句		イオンシネマ津	津市	80
	コミックが原作だそうですが、私は読んでいません。映画は、エンターテイメントとして、とても、完成度の高いものでした。監督が脚本も書いたようで、いくつかの伏線もうまく配置され、揺らぎなく物語が進行していました。もちろん、演技指導もしっかりと行われていたように思います。おすすめ。「下の句」が楽しみです。
	2016-7	完全なるチェックメイト	Pawn Sacrifice	伊勢新富座	伊勢市	70
	冷戦期のアメリカとソ連との間に、チェスの王者をめぐっての、国を挙げての闘いがあった、ということを知りませんでした。英語の原題は、映画の内容をうまく表現している、と、思います。邦題は、全然ダメ、です。「捨て駒」となったのは、アメリカのチェスの天才、だったのかもしれません。
	2016-6	クーパー家の晩餐会	LOVE THE COOPERS	伏見ミリオン座	名古屋市	70
	クリスマスは家族で暮らす、というのが、アメリカの典型的な家庭のルール。それを果たすために、大人になった子供達も、親のいる実家をめざす。このアメリカの季節風物詩は、いろいろな映画の題材に使われてきた、と、思います。クリスマスシーズン、年末年始に映画館に足を延ばす観客が多い、ということもあるのでしょうか。個性的な演技派俳優を揃え、興味深い登場人物設定と念入りな脚本、楽しいコメディ映画でした。何度も笑い声が出ました。ハッピーエンドなのも、お約束。
	2016-5	キャロル	Carol	伏見ミリオン座	名古屋市	90
	ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの二人の女優のすばらしい演技に感服しました。女性の同性愛を描いていますが、それが違うだけで、すばらしい恋愛映画だと思います。おすすめ
	2016-4	ブリッジ・オブ・スパイ	Bridge of Spies	イオンシネマ鈴鹿	鈴鹿市	80
	スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、ジョエル＆イーサン・コーエン脚本と、ハリウッド王道を行くものと思いますが、でも、やはり、監督の優れた手腕を感じました。あの時代、社会背景や国際情勢をうまく、映像化していたと、思います。ソビエトのスパイ役を演じているマーク・ライランスが、とてもよい存在感を示していました。おすすめ
	2016-3	独裁者と小さな孫	THE PRESIDENT	伏見ミリオン座	名古屋市	80
	ヨーロッパで亡命生活を続けているイランの巨匠モフセン・マフマルバフ監督が、グルジアで撮影したという映画で、テーマは重く、衝撃的なシーンが続きます。失脚した大統領とその孫のコミカルなやりとりやギターの美しい調べ、かわいい子役により、観る者の心が救われますが、監督が描きたかった現実社会は、直視できない世界なのだろうと思います。テーマは、映画の中で、監督を代弁するかのように、何度か叫ばれますが「復讐怨嗟の報復でいいのか」ということと思います。独裁者を求める空気が大きくなっている日本社会、よくよく考えなければなりません。最後は、やっぱり、厳しい場面で終わります。おすすめ
	2016-2	あの頃、エッフェル塔の下で	TROIS SOUVENIRS DE MA JEUNESSE	伏見ミリオン座	名古屋市	50
	アルノー・デプレシャン監督が、自らの青春時代をモチーフに脚本も書いて、というフランス映画。主演のマチュー・アマルリックがやはり存在感ある演技で、青年期の恋人役のルー・ロワ＝ルコリネが魅力的でした。主役の青年が、「悲しき熱帯」「親族の基本構造」など、レヴィ＝ストロースの構成主義の本を読むところなど、マルクス主義が終わり、新しい時代のうねりを感じさせる脚本になっていました。
	2016-1	母と暮らせば		イオンシネマ津	津市	90
	すばらしい映画でした。脚本もよく練られており、ベテランの監督の手腕も手堅いもので、映画制作の見本となるものと思いました。山田洋次監督脚本、吉永小百合主演、坂本龍一作曲、と、反戦ムードたっぷりの名前が並びます。いま、必要なときに、しっかりと声をあげることが、後世の人々への責任と思います。原爆炸裂のシーンの描き方、素晴らしかった、と思います。故黒木和雄監督の「父と暮らせば」「TOMORROW明日」を合わせたような内容と思いました。なんども涙が流れました。
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