ある教授の先生が、ため息をつきながら、紹介してくれたエピソードです。

「教室で、医学生たちに、コンセントの電圧のことを尋ねたら、交流100ボルトであることを知らない学生が結構いるので、びっくりしたよ」

「そんなことを知りたいとも思わないし、プラグを差し込んで電気器具が使えれば、別にそんなことを知らなくても困らないし、だって。」

この厳しい受験戦争の中で、医学部医学科に合格するような「優秀な」学生の中には、その目標を達成するために必要とされる知識だけを効率よく追求してきたため、そのことと無関係のことには興味を示さないという学生がいるだろうと思います。
そういう学生が悪い、ということではなくて、その学生の周囲の大人たち、親御さん、高校や中学校の先生たち、など、が、独特の価値観で、彼らに接して来たから、その結果としての産物なのだろうと思います。

また、彼らを囲む高度な、安楽な、文化生活は、逆に、彼らの単純な好奇心や探究心を生み出すことを抑制しているかもしれませんね。

熱力学を知らなくてもエンジンを始動し、車を動かすことができるし、情報工学を知らなくてもパソコンが使えます。
携帯電話やゲーム機など、中身を理解することすら、難しいかも。

そういう意味では、このようなアンバランスな医学生も、被害者なのかもしれません。

いろんなことに興味をもって、純粋な探究心を満足させる目的だけで調べものをし、その成果による外的報酬を求めない、そんな価値観、行動指針をもった医学生が増えればいいな。

いつもの、理想論だと、コメントをいただきそう(笑)。
お手柔らかにお願いしますね。